英語の勉強方法を探している人の中には、「聞き流し」はどうだろう?と考えたことがある方もいらっしゃる方もいるかもしれません。「聞き流し」と聞くと、英語が自然に身につく魔法のメソッドのように捉えられる人も思えるかもしれません。しかし、誤った方法では効果が出ないため注意が必要です。
この記事では、英語の「聞き流し」に興味がある人を、「英語のリスニングができるようになりたい人」という風に捉え、英語ができるようになるためにリスニング大切な理由をお伝えします。
私は、IELTSのリスニングのスコア8.5/9 などリスニングが得意であるため、リスニングの上達方法は自信を持ってお伝えできます!

日本など英語が話される環境にない人も、工夫すれば英語リスニング力を十分に向上させることができます!
「聞き流し」で英語が上達するコツや、具体的な教材についても併せてお伝えしますので、是非最後までお読みください!
英語リスニングが大切な理由
まず、英語の上達にリスニングが大切である理由について解説をします。
英語を英語として捉える練習になる
英語を耳から聞く場合、文章を頭から理解する必要があるため、英語を英語として捉える能力が高まります。 例えばリーディングでは、何度も文章を読み直したり、語順を入れ替えて日本語に訳しながら理解するやり方ができてしまうため、英語を英語として理解するのに時間がかかってしまいます。英語を音声で冒頭から理解することができれば、日本語を介さずに英語を英語として捉える能力が高まります。
英語らしい語彙や多様な表現をインプットできる
英語を沢山聴き、英語に触れることで、多様な英語のインプットになります。
難しい単語を覚えることだけが、英語の上達ではありません。自然な英語を話せるようになるには、無意識レベルで多様な英語表現がインプットされることが必要です。その中には、コロケーションのように、知っている単語だけど、単語の自然な組み合わせがあったり、とあるシチュエーションで良く使われる英語があります。英語を沢山聴くことでそれが自然に身につき、アウトプットのレベルも洗練されていきます。
英語の音に慣れることができる
普段英語に聞き慣れていない方には、英語をシャワーの様に聞き、英語に沢山触れることで、英語の音声自体に慣れることができます。人によっては、国や年齢、職業や媒体による英語の違い認識することができるでしょう。しかし、ただ英語の音を沢山聞くだけでは、効果的でない場合があるので注意が必要のため、後ほど触れます。
相手の言っていることが分かり英会話が上達する
特に英会話において、相手と話す際に相手の言っていることを理解するためにリスニングは大切です。
初心者にありがちな例として、自分が話すことばかりに意識していまい、肝心の相手の話が聞き取れないということがあります。英会話は双方向なので、自身が話すことでけではなく、リスニングも強化することで、スムーズな英語コミュニケーションにつながります。
聞き流しリスニングをするコツ
英語の聞き流しリスニングをするにはいくつかのコツがあります。これらを知らずに行うと、効果が期待できないので注意が必要です。
内容が8割以上分かる英語を使用する
ます聞き流しをするコツとしては、内容が8割以上分かる英語を使用するということです。 8割のイメージとしては、話のおおよその流れや内容がつかめているという状態です。
ところどころ英語に慣れなかったとしても、8割程度内容が追えているようであれば、興味や集中力をもって聞き続けることができます。
興味の持てる話題を選ぶ
また、英語のリスニングを続けるためには、自身の興味のある内容の英語音声を使用することも大切です。普段興味のない内容なのに、無理に英語の勉強だからといつも聞かない内容を聞き続けると、続かない可能性があります。
例えば、普段世界のニュースにはあまり興味がないのに、英語の勉強のためにBBCのニュースを見始めたとしても、興味がないために、なかなか続きません。
スクリプトがある教材を使う
この記事を読まれている方の中には、
「英語を理解しているか自信がない」
「8割も内容が分かる英語の音声教材がない」
と考えている方もいらっしゃると思います。その場合、英語の音声がそのまま書き起こされている教材を活用するのがおすすめです。 いきなり聞き始めるのではなく、一度その教材を音声とテキストを用いて勉強し、完全に理解した内容を繰り返し聞くことで、ぐんとリスニング力を高めることができます。
例えば、TOEICやTOEFL、IELTS、英検などのリスニング問題は、学習者用に英語のスクリプトと日本語訳が用意されています。リスニングの音声を解いて勉強し、完全に理解した音声を何回も聞き流すのがおすすめです。



英語が中級者レベルの方は、私のイチオシBBC Learning Englishにも英語のスクリプトがあるのでおすすめです。
私自身も、IELTSの勉強をしていた際に、一度解いて勉強したリスニングの教材を電車の中で聞き流すことをしており、リスニングの精度が格段に上がりました。余裕があれば、同時にシャドーイングも行っていました。
アウトプットを意識しながら聞く
更に余裕のある方は、アウトプットを意識しながら英語を聴いてみるのがおすすめです。
ニュースの英語、TEDなどプレゼンテーションの英語、ドラマの音声を聞くならば若者言葉などがどのような語彙やリズムで使われているかを意識して聞いてみましょう。
例えば、興味のあるニュースを英語で聞いた時に、時事英語の表現をどのように使用しているか聞き、オンライン英会話等で使ってみることで、更にインプットの意識が高まります。
また英語は、オーストラリア、イギリス、アメリカなどの国ごと、地域ごと、年齢や職業ごとにも発音や語彙が異なります。興味のある国や地域で使われる英語に興味がある場合は、まずその地域出身の人の英語を聴いてみることがおすすめです。
おすすめの教材
英語のリスニングを向上させたいという方の多くは、最終的にはネイティブが話す英語を聞き取れるようになりたい方だと思います。普段ネイティブの人が周りにいない環境であっても、少しずつ伸ばしていけるおすすめの順番は次の通りです。
日本人向けの英語学習教材を用いる→英語で説明されている英語学習教材を用いる→興味あるトピックの英語音声を聞く→ネイティブが聞くようなコンテンツを聞くという順番です。
具体的なおすすめコンテンツについてもご紹介していきます。
日本人向けの英語学習教材を用いる
最初の段階としては、日本人向けの英語学習コンテンツがおすすめです。国内の学習者用コンテンツであれば、自分に合ったレベルのコンテンツを見つけることができますし、通常教材に日本語訳もついているので、理解に困ることはありません。 例えば、TOEICやTOEFL、英検などを用いるのがおすすめです。
海外学習者向けのコンテンツを聞く
次におすすめなのが、海外の英語学習者向けのコンテンツです。日本人向けの学習コンテンツは、最初の一歩として有益ですが、ネイティブの英語を聞き取るという意味では、まだギャップがあります。英語学習者用の英語コンテンツを聞くことで、日本から一歩出るという経験をすることができます。
海外の人の英語学習コンテンツは、音声英語であっても、学習者向けにゆっくり、はっきり話されていたり、単語も簡単なものが多いので、聞き取り易いです。また、学習者用にスクリプトも用意されているので、英語が分からないことがあっても安心です。
おすすめの教材は、私のブログでもおすすめしている、BBC Learning EnglishやTED TALKです。


英語のスクリプトはこちら
TED Talk の「The secrets of Learning a new language(新しい言語を学ぶ秘訣)」は英語学習のヒントとしてもおすすめです。
③興味のある英語音声を聞く
リスニングの聞き流しとして次に有効なのが、自身が強く興味の持てる音声を聞くということです。自分の興味が強いものに関しては、集中力やモチベーションを高く保てる可能性が多いです。 そのため、最初は内容の8割どころか、内容の1割も聞き取れなかったとしても、その人のモチベーション次第で徐々に内容が聞き取れるようになっていきます。
例としては、「ハリー・ポッターや指輪物語の原書の朗読を理解したい」や「好きな海外ドラマを英語音声で聞けるようになりたい」などがあります。
・Audibleの原書ハリー・ポッターの原書の朗読
聞き流しとしておすすめのドラマとしては、海外英語学習者向けとして定評のあるアメリカのシットコム「フレンズ」です。ただし、海外ドラマも日本語字幕なしで英語音声を聞くようにしましょう。
④ネイティブが消費するコンテンツを同じ様に聞く
最後に、英語ネイティブ向けに作られた、英語コンテンツの聞き流しをしてみましょう。これは、基本的に自分自身が興味があるもので大丈夫です。YouTube上の料理番組、個人のVlogコンテンツも良いですし、Netflixでのリアリティーショーなどもネイティブが視聴するコンテンツです。
コツは、自分が訪れたい国や地域、自分と同じまたは目指したい職業、勉強したい分野などの英語音声を聞くことです。
まとめ
ここでは、英語の聞き流しが効果があるか?という観点から、英語の聞き流しをする際のコツを解説しました。
英語を沢山聞くことによるメリットは沢山あります。しかし、ただ聞くだけでは挫折をしてしまいます。
最終的にネイティブの英語もしくは、ネイティブが聞く英語を聞き取れるようになるためには、段階も必要です。是非一緒に英語リスニングを伸ばしていきましょう!
コメント